『朱子学大系』全15巻 節約 既刊14巻 明徳出版社

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全15巻のうち、既刊14巻。月報付き。※第15巻は、本来は全巻を通した索引と朱子学研究の状況を収めるはずでしたが、編集者の死去などにともない、未だ出版されていません。

第1巻『朱子学入門』(1974年7月)第2巻『朱子の先駆』上(1978年4月)第3巻『朱子の先駆』下(1976年11月)第4巻『朱子文集』上(1982年11月)第5巻『朱子文集』下(1983年6月)第6巻『朱子語類』(1981年10月)第7巻『四書集注』上(1974年4月)第8巻『四書集注』下(1974年9月)第9巻『近思録』(1974年12月)第10巻『朱子の後継』上(1976年)第11巻『朱子の後継』下(1978年12月)第12巻『朝鮮の朱子学・日本の朱子学(上)』(1977年3月)第13巻『日本の朱子学(下)』(1975年3月)第14巻『幕末維新朱子学者書簡集』(1975年12月)

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第1巻は、朱子学全般を論じた論文集『朱子学入門』である。これ以下の巻は、全て古典文献の翻訳である。翻訳の形式は書き下し文で、翻訳の範囲は特例を除き抄訳である。また原文が巻末に添付されている。
第2巻第3巻は、朱熹の先駆者を取り上げた『朱子の先駆』であるが、朱子学の系譜上に存在する周敦頤・程顥・程頤・張載などは上巻に、程門(楊時・謝良佐など)は下巻に収められた。ただ本巻には張?などの朱熹と同時代人も収録されている。
第4巻から第9巻までは朱熹の著書を収めている。まず第4巻第5巻は朱熹の『文集』(詩、書簡や論文を集めたもの。正式には『晦庵先生朱文公文集』という)を収め、第6巻は朱熹の発言集『朱子語類』(正式には『朱子語類大全』という)が収められた。『朱子語類』というのは、朱熹の日頃の発言(学問や政治批判を含む)を弟子が書き留めたものである。なお『朱子語類』は伝統的な漢文で書かれていないため、本巻のみ書き下しではなく口語訳になっている。次いで第7巻第8巻で朱熹の主著『四書集注』の全文を収める。第9巻は朱熹とその友人呂祖謙が編纂した『近思録』の全文を収める。
第10巻第11巻は、朱熹の弟子および後世の朱子学者の文章を収めている。第10巻は真徳秀などの朱熹の弟子及び私淑の弟子を収め、第11巻は明朝・清朝の朱子学者の文献を収めている。第12巻第13巻は、日本と朝鮮の朱子学者を収める。第12巻は李退渓などの朝鮮の朱子学者と、日本の朱子学者の中でも特に崎門学派に属する学者(佐藤直方、浅見絅斎、三宅尚斎など)を収めている。第13巻には林羅山などの日本の朱子学者を収めている。第14巻は、『陽明学大系』の『幕末維新陽明学者書簡集』の朱子学版である。佐藤一斎の門下を中心とした書簡が収めている。
第15巻は、本来は全巻を通した索引と朱子学研究の状況を収めるはずであったが、編集者の死去などにともない、未だ出版されていない。

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